東京漆芸日記

目白漆學舎のYoutubeチャンネル「東京漆芸日記」の撮影と編集をしています。
人間国宝(重要無形文化財保持者・蒔絵)の漆芸作家、室瀬和美先生の制作風景や漆學舎の活動をレポート。日本の伝統工芸の生の現場を通して、漆芸の宇宙に触れられればと思います。
◉目白漆學舎「東京漆芸日記」 https://youtu.be/QhyQc0jdHkk
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山村てれび氏がみれますよ!

監督しました短編映画「山村てれび氏」が各サブスクで配信されています。
ぜひこの機会にご覧になってみてください:)よろしくお願いします!
◉U-NEXT(31日間無料体験あり)
◉DOKUSOU映画館

牛歩

  こんにちは。2021年は光らない東京タワーの下で迎えた。撮影をしていたのだ。川崎の方からきた3人組の若者と話をして、歩き疲れて青山墓地の前でタクシーを拾った。元旦に誰もいない墓場の前から乗るなんて、ちょっとどうかしてるかと思うが、タクシーの運転手さんは優しかった。お客さんが乗ってくれるだけでありがたいと。新宿へ続くトンネルでは、暴走族がお決まりのパラリラを鳴らして走っていて、あぁまだこういう方達は元気なんだなとなぜか嬉しくなる。思わずカメラを回してしまった。女番長いいぞ!

 お知らせです。表参道の山陽堂書店の年賀状展に参加しています。私はお友達に出すみたいにラフな感じで書いたので大丈夫かな‥。もしお近くに行った際はふらっとどうぞ。

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〈GALLERY SANYODO展示〉「山陽堂書店 年賀状展  2021.vol.0」
会期:2021年1月8日(金)〜1月30日(土)
平日11−19時 土曜11−17時 日曜休 ※1月8日(金)は17時まで

イラストレーター・デザイナーのみなさんから山陽堂書店に届いた50点以上の年賀状を展示します。精悍な丑や初めて目にするタイプの丑、縁起物やおせち料理が並んだもの、本が描かれたものなどなど。年初めにさまざまな年賀状をお楽しみいただければと思います。
ポスターにも使用しているメインビジュアルは岡本健デザイン事務所に所属する紺野達也さんに制作していただきました。

開廊時間は変更の可能性もありますので、ご来場前にご確認下さい。

DOKUSO

  昨年はカルナラのプロジェクトで漆をめぐる映像作品を作りました。漆を採取するところから取材させてもらい、漆芸家で人間国宝の室瀬和美先生の制作過程に密着、我々の目に届くまでの冒険を撮影しました。美しいものは全て自然と繋がっていて、周りの人々もなんだかとっても素敵な方達ばかりでとても楽しかったです。去年取材させていただいた虎屋文庫さんにもご協力いただきました。皆様に感謝いたします。WEBで公開してますので、お時間ありましたら(38min)ぜひ見てくださいね。英語字幕版もあります。

●「漆と人」https://vimeo.com/433063515
「Living with Urushi」https://vimeo.com/433071812

 監督しました短編映画「山村てれび氏」がサイトが変わりまして、DOKUSO映画館というインディーズ映画のサブスクにて配信中です。こちらもご興味あればどうぞ。https://dokuso.co.jp/introduction/193

 今年もカルナラのプロジェクトで新しい作品を作っているので、お楽しみにしていてください。コロナ禍ですが、今できることを楽しみながらこつこつとやっていきます。よろしくお願いします:)

腐った羊羹

 虎屋文庫の作品を作っている時、アーカイブとモノと人の関係について考えていた。
映像の中に登場する羊羹の缶詰のひとつは中身が入っていて(一方の缶詰だけ膨張して大きくなっている)、50年以上経過し、それこそ腐っている。

 今、虎屋文庫で働いている人たちや私が死んだ後も、羊羹の缶詰はそこあった。いつもは薄暗い倉庫にいるのだけど、何十年何百年かに一度撮影の時に箱から出してもらって「かわいいね」なんて言われて、また薄暗い倉庫にもどっていく。羊羹自身、僕はいつまであり続けるんだろうかと思っていた。地球がなくなる日までそこにあるんだろうか。戦争が起こっても、缶詰ゆえに銃弾を弾き飛ばし、兵隊が水を飲むための柄杓になったり、あるいは形を変えて武器になるかも知れない。でも運よく羊羹の缶詰は羊羹の缶詰のままだった。かつて「かわいいね」って言ってくれたもういない人々のことを考える。羊羹の缶詰が最後に見る風景ってどんな光景だろ?

 もちろんモノには命がないのだけれど、そういう風に考えてしまうところがある。